作業仕様書と見積書の提出について |
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取材・インタビューについて |
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話し下手です。それでも自分史は作れますか?
ライターは、様々な人生を歩んでいらした方々のお話を聞くのが大好きです。最初はうまく話が進まなくても、不思議なもので何度かお会いしているうちに少しずつ打ち解けて参ります。どうぞいつものご自分のペースでお付き合い下さい。お客様が、話し上手か話下手かなどに関わらず、個々の体験談というものは、どれをとっても、ご本人が考えていらっしゃる以上に感慨深いものです。
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自分でこれまでの記憶を書きとどめたものがありますが、それでもよいですか?
それをそのまま使用するかどうかは内容を拝見してから、相談させてください。うまく物語の流れに組み入れる事が出来るかも知れません。
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人名・地名などの固有名詞、年代など、誰が調べますか?
ライターが調査出来る情報がある反面、出来ない情報もあります。一般的な事柄であればライターがお調べしますが、状況によりましてはお客様にもご協力頂きます。
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自宅に来てもらうのが面倒です。電話ではダメですか?
直接お顔を見ながら同時に言葉以外の情報を受け取ることがライター/代筆者には大切です。ご自宅を使用するのが難しい場合は弊社にお越し頂いても構いません。
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本にするため、辛かったことも全て話さなくてはなりませんか?
そのような事はありません。お客様が書いて欲しいと思われている事を書くのがライターの仕事です。ライターを使ってお客様が本をお書きになるのです。お客様が主体です。
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「自慢話ばかりで退屈な本になるわね」と妻に言われました。
自分史ですから自慢話でも良いと思いますが、退屈は困りますね。成功談が事実で構成され、その行程に苦労や努力、誰かの助け、感謝の気持ち、時代性や幸運が隠れていた事などを、正直に書くことができれば、退屈な本にはならないと思います。
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日本語の原稿作成と構成について |
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ライターはどのようにして他人に成り代わって自分史を書き上げてゆくのでしょう?
ご自分の本を書き残そうとお考えになる方は、間違いなくライターよりずっと重厚な人生経験を積んでおられます。「文章を書く」というと難しく考える方が多いようですが、ライターの興味はお客様の人生で、ライターはお客様の人生の記録係です。シャープな感覚を維持するために読書する事と、強靱な精神力で最後まで気を抜くことなく代筆出来るようジョギングする事を日課としております。
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自分で書いたように仕上がるのですか?
ライターはお客様の代筆者です。間違ってもライター自身の考えが言葉表現に入らないよう、出来るだけお客様がよく口にする言葉の感覚で語ります。録音したインタビューをもとにお客様の言葉のリズム、スピード、雰囲気を壊さないよう注意して書き進めます。都度、原稿には目を通して頂きますので、赤ペンを入れて返して下さい。
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翻訳について |
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翻訳はどのような工程で行われるのですか?
ライター自身と日本人翻訳者が英語に翻訳します。その後、英語を母国語とする外国人スタッフが校正します。(ネイティブチェック)最後にもう一度、日本人翻訳者が校正を行います。
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私は英語がわからないのですが、大丈夫ですか?
言葉はいきものです。自分史は日本語での流れが主体となります。英語に関しては、遠い将来の事を想像し、文学的な表現よりも、事実を分かり易く伝える事に重点を置きます。英語を母国語としない方々、また、まだ幼い方にも、苦労なく読めるように平易な英語表現を採用します。凝り過ぎた結果、何が書かれているのか分からなくなってはしまっては困るからです。
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レイアウト・写真について |
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レイアウトのデザインなどはどのように行うのですか?
弊社がご用意している基本仕様とは、凝ったページデザインという訳では御座いませんが、多くの書籍で使用されており飽きの来ない定番です。読みやすさに配慮した基本仕様をベースに、お客様と相談しながら決めてゆきます。
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モノクロ写真であれば何枚でも使えるのですか?
はい、その通りです。写真は多くを語ります。話の流れに沿って効果的に使用出来るよう配置します。お話しと直接関係無くても、貴重な当時を写した写真は使い方を工夫すれば面白いと思います。
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著者の写真を撮って下さるようですが、背広姿は堅苦しいでしょう?
お客様が一番いい顔している写真が1枚欲しいですね。趣味のウインドサーフィンに興じる姿、絵筆を持つ姿、愛犬と庭でくつろぐ姿、奥様とキッチンに立つ姿など・・・。
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最終校正について |
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最終校正はどのように行われるのですか?
ライター、翻訳者、最終校正者と三段階で誤字、脱字などを目視でチェックし正しい表記に修正します。お客様にも最終確認を頂きます。
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英文校正は行われるのですか?
原則として、ネイティブと日本人翻訳者によるダブルチェックが入り、主に誤記の校正、読みやすい英文か、自然な表現かなど反映する修正作業です。日本語と英語は、必ずしも1語対1ワードでは成立しません。日本語の持つ、木目細かな描写も感性豊かな語彙、語感も、英語に翻訳すると実にシンプルな、時には味気ない文になることもあります。これは英語というよりも日本語の特性だと捉えています。また、お客様がご自分の言葉で翻訳なさるのも素晴らしいと思います。
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印刷・製本について |
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部数とルリユール製本について |
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50部を上製本で注文します。ルリユール製本を1冊だけ依頼できますか?
もちろんです。50部上製本で仕上げた後、1部を取り出し、ルリユール製本で再装丁します。そうするとお客様のお手元には49部の上製本と、1冊のルリユール製本が残ることになります。
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革装丁の本物製本という事ですが、全て手作業なのでしょうか?
お客様の作品に合ったルリユール製本のデザインが決まるとします。革も決まりました。その革は、革なめしの専門職人の手を経て、本用に薄く均一に仕上げてもらいます。ルリユール製本職人の最初の行程は本自体を丁寧にバラバラに解体することから始まります。次に表紙をつけ、プレス機に入れます。その間に絹糸で花ぎれを編んだり、プレス機の圧を見たり、表紙タイトルのための箔押し用の文字デザイン版下を専門職人に発注します。そして本が落ち着いたところで、革や紙を貼ります。そしてまた、革を一定期間プレス機の中で眠らせます。本を構成する全てが一つになるために大事な最後の行程です。仕上げに、タイトルを箔押し、プレス機へ。引き続き外箱の制作に入ります。
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ルリユール製本はどうして1冊作るのに2〜3ヶ月もかかるのでしょうか?
ルリユール製本工房では様々な仕事が動いています。弊社以外の依頼主から預かった本の装丁、古くなった本の修復、フランスでのコンクールに向けての準備、ルリユール製本教室、テレビや雑誌の取材など。こうした中で、心静かに依頼主からの本と向かい合う時間を確実に確保する事など考えると、どうしても、お客様にはご注文を頂いてから2〜3ヶ月はお待ち頂くことになるのです。
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同じルリユール製本を50冊注文出来ますか?
ほとんどの場合一人の職人、またはアシスタントと二人による小さな工房での手作業です。もちろんうまく並行して作業することで、ルリユール製本は基本的には何冊でも出来ます。もちろんお時間は頂きますが・・・。しかし、同じ色の本を二冊作ることは非常に難しいと思われます。ルリユール製本に使用する革は山羊革、天然素材です。1冊分の革は背骨を背表紙にして取ることが多いので、同じ染色の革でも山羊が変われば色調が全く変わります。それが味わい深さを演出するのですが・・・。もし均一な仕上がりの本をお求めであれば合成皮革使用で機械製本をご提案する他はないでしょう。
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友人達に配るのは上製本でよいが、子供達3人と妻にはルリユール製本で残したい。どのくらいの期間と追加料金が発生しますか?
4冊のルリユール製本をご希望ですね?中身は同じ本なのに、それぞれに使用する革・紙を替えて全部違った装丁で仕上げようなんて、素晴らしい。まさにこのような使い方をするためにルリユール製本はあるようなものです。お客様の本の内容、お客様自身のイメージ、お客様のご希望、ご予算をうかがいましてお見積もり致します。
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納品について |
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